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在宅医療の現場から
第8回:転倒予防
大腿骨頚部骨折の患者さんが退院後に自宅で転倒して、反対側の頚部骨折を受傷して再入院になるケースには、しばしば遭遇します。退院時の指導は十分だったのでしょうか?何かできることはなかったのでしょうか?どうすれば防ぐことができたのでしょうか?今回は、在宅や施設における転倒について考えてみましょう。
転倒とそれによる骨折の頻度
高齢者の転倒の頻度は非常に高く、65歳以上の高齢者の約1/3が1年間に1回、あるいはそれ以上の転倒経験があることが報告されています1)。また、74歳以下の前期高齢者と75歳以上の後期高齢者では、後者で転倒の発生率は有意に高く、さらに高齢になるほど発生率は急上昇します。

転倒による骨折頻度は、在宅高齢者においては男性で9%、女性で12%であり、転倒した高齢者の約1割の人が何らかの骨折を受傷していました。大腿骨頚部骨折は全骨折のなかの10%未満と考えられるため、転倒した高齢者の約1%が大腿骨頚部骨折を起こしていると推定されていますが2)、それは非常に高率であり、転倒を予防することは重要です。
転倒の危険因子と対応法
入院中の患者さんに対してアセスメントシートを用いて転倒リスクを評価している病院は多く、リスク管理の一貫として周知されてきています。在宅生活でも注意を払うべき点は入院中と同様ですが、外的要因に、より重点を置く必要があります。
内的要因
○年齢
○女性
○店頭の既往
○虚弱(健康状態の悪化)
○認知症
○抑うつや不安
○パーキンソン病
○脳血管障害
○変形性関節症
○失禁
○起立性低血圧
○視力障害(白内障、近視)
○二点識別覚・深部知覚の低下
○鎮静剤薬、睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬
○平衡機能失調(ふらつき)
○下肢筋力低下
○反応時間の遅延
○低身体活動性
○ADL・移動能力障害
○バランス能力の低下
○アルコール飲用
外的要因
○1~2cmほどの室内段差(敷居)
○滑りやすい床
○履物(スリッパ)
○つまずきやすい敷物(カーペットの端、ほころび)
○電気器具コード類
○照明不良
○戸口の踏み段
○生活環境変化
表13)はしばしば目にしますが、転倒の危険因子を示しており、それらを患者個人の身体機能に伴う内的要因と周囲の環境に伴う因子である外的要因に分けて列記しています。身体機能の要因として考えられる下肢筋力低下、低身体活動性、移動能力の低下、バランス能力の低下、反応時間の遅れなどはリハビリテーションを行うことで、ある程度の改善あるいは維持が見込まれますが、当然限界があります。身体機能を向上させても外的要因で転倒していては元も子もないのです。

当院で経験した転倒の理由で多いものは、内的要因では起立性低血圧と内服薬によるもので、外的要因では室内段差、カーペットの端、電気のコード、照明不良などです。
起立性低血圧 食後や排便後に特に多く発生するため、手すりの設置、食後や排便後すぐに立ち上がらないこと、立ち上がった後に1~2秒数えてから動き出すことなどを指導します。
内服薬 睡眠薬や抗不安薬を常用している患者さんでは、就寝前に内服したにもかかわらず、「寝つけない」と夜中の2~3時ごろに追加して睡眠薬を内服してしまうことがあります。この場合、起床時に下肢に力が入らなくて、あるいはボーとしていて転倒することがあるため、たとえば、追加の内服は午前1時まででそれ以降には内服しないように指導します。
室内段差、
カーペットの端、
電気のコード
当院では、理学療法士に整備させています。
照明 高齢者にとって、証明は重要です。ただでさえ白内障などで見えにくくなっているのに、照明をつけたがらない患者さんが多いことに驚きます。危険性についてよく説明して、照明不良を改善します。
その他 床に新聞や広告が散乱していないように、きちんと整理整頓することも重要です。
入浴に伴うリスクと対応法
転倒ではないのですが、入浴中に浴槽から出られなくなったということにしばしば遭遇します。それほどADLの低くない患者さんが多く、本人がいちばん驚いていました。また、幸い家族に助けられたのですが、入浴中に溺れてしまったという話もときどき聞きます。入浴中に亡くなるケースは意外に多いのですが、心臓発作などではなく体勢をくずして溺れてしまったケースも多いようです。

手すりの設置と滑り止めのマットを浴槽の中に敷くことや、1人で入浴させずに必ず家族やヘルパーがそばにいるときに入浴するように徹底します。また、溺れそうになったときには、すぐに湯船の栓を抜くように指導しています。

このように、個別の動作について具体的に指導することで転倒のリスクを軽減することができます。

■引用・参考文献
1.Campbell,AJ.et al.Risk factors for falls in community-based prospective study of people 70 years and older. J Geront.44, 1989,M112-7.
2.日本整形外科学会診療ガイドライン委員会大腿骨頸部/転子部骨折ガイドライン策定委員会ほか.“大腿骨頸部/転子部骨折の危険因子”.大腿骨頸部/転子部骨折診療ガイドライン.東京,南江堂,2005,38.
3.長屋政博ほか.“転倒予防”.高齢者の退院支援と在宅医療.大内尉監修.東京,メジカルビュー社,2006,166,(日常診療に活かす老年病ガイドブック,8).

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