東京都港区の整形外科・内科・リハビリテーション科、
訪問診療、在宅診療のアットホーム表参道クリニック

アットホーム表参道クリニック

東京都港区の整形外科・内科・リハビリテーション科、
訪問診療、在宅診療のアットホーム表参道クリニック

睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来

睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来

当院の「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」外来では、「日中の眠気」や「いびき」などの症状がある方や、「中途覚醒」など睡眠に関する悩みのある方を対象に診療を行っています。

睡眠時無呼吸症候群の検査が必要と思われる方には、簡易アプノモニターを使用して、ご自宅で検査を受けていただいています。一方ですぐ治療が必要な重症の方にも、確定診断や当院での治療導入を前提に検査を受けていただきます。さらに検査が必要な方には、入院の上、睡眠ポリグラフ検査(PSG)を受けることができる医療機関をご紹介するなど、その方にあった、検査の追加や治療をお勧めしています。

また、睡眠時無呼吸症候群に「合併しやすいその他の疾患に関しても合わせて診療を受けることができます。肥満、体重コントロールに関しても、管理栄養士による食事療法のサポート、体重ケア外来での薬物療法を受けることもできます。

こんな症状でお悩みはありませんか?

当院では、以下のようなお悩みをお持ちの方にぜひ受診なさっていただきたいと思っています。

  • いびきがうるさい
  • 日中の眠気
  • 倦怠感
  • 熟眠感がない
  • 起床時の頭痛
  • 集中力や記憶力の低下

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠時に呼吸停止、または低呼吸になる疾患です。睡眠関連呼吸障害に含まれ、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)があります。

有病率は50歳代の女性で10%弱、男性で10〜20%程度とされ、頻度は少なくありません。閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は、睡眠中に上気道が閉塞することによって起こります。肥満、性差(男性は女性の2〜3倍)、加齢(70歳代まで増加)、下顎が後退していることなどが因子ですが、最も重要な因子は肥満です。睡眠時無呼吸症候群には、高血圧、糖尿病、脂質異常症、内臓脂肪型肥満などを伴いやすいことがわかっていますし、2次性高血圧の原因になります。

睡眠時無呼吸症候群では、呼吸の間に胸腔内が繰り返し高度の陰圧になること、低酸素と高二酸化炭素を繰り返すこと、頻回に中途覚醒が起こることなどなどによって、交感神経活性亢進をきたし、さらに一過性の低酸素と再酸素化による酸化ストレス、炎症反応の亢進により、血管内皮の障害・動脈硬化の進展が起こり、心血管障害をきたします。

すなわち、低酸素状態や、胸腔内の陰圧など様々なストレスにより、心臓や血管に大きな負担がかかる病態のため、心筋梗塞や、心不全、脳梗塞などの心血管イベントの危険が増した状態といえます。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断/検査について

当院では、睡眠時無呼吸症候群の「簡易検査」をお勧めしています。

患者様のご自宅にて2日間お貸し出しした専用機器(アプノモニター)を使って検査を行ない、後日当院にて結果のご説明をいたします。自覚症状、合併症などと合わせて、結果を総合的に判断し、その後の方針を決定します。
治療方針決定のために、さらに詳しい検査が必要な方には、入院の上、睡眠ポリグラフ検査(PSG)を受けることができる医療機関をご紹介しています。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療について

当院では主に下記の治療を行っております。

睡眠時無呼吸症候群の治療は何らかの方法で睡眠中の気道を確保することです。CPAP治療は陽圧換気によるもの、OA(oral appliance;口腔内装置(マウスピース)治療は下顎を前方に移動することによるもの、また、減量も大切な治療法です。適切な治療を行うことで自覚症状や予後が改善することが知られています。

CPAP

重症度に応じて、当院ではCPAP(持続陽圧呼吸療法)を行っています。中〜重症例では、CPAP治療が第一選択です。AHI(無呼吸低呼吸指数)により、重症(AHI > 40)であれば、治療法の第一選択である、CPAP療法を速やかに当院で開始します。

他院に入院の上、睡眠ポリグラフ検査(PSG)を受け、CPAP療法が導入になった方も、その後のCPAP療法の継続は当院で受けることができます。

CPAPとは鼻or口に装着したマスクから圧力をかけて気道に空気を送り込み、気道を広げて睡眠中の無呼吸を防止する治療方法です。CPAP治療を適切に行うことにより、心血管障害のパラメーターや、予後が改善するとされています。

栄養指導

特に、肥満がある方について、CPAPやマウスピースなどの標準治療に加えて、減量することで、無呼吸が改善するとされています。高血圧、脂質異常症、糖尿病など、合併しやすい疾患の改善のためにも、積極的に栄養指導を行っています。